片町朝市は、
一説には江戸時代から続くとされ、
また朝市会場内の立て札では昭和22年に興ったと記される、
まぁどっちにしても、古き良き風情を備えた伝統の朝市だ。

長者山新羅神社の麓、
鍛冶町の緩やかなカーブに沿って開催される片町朝市は、
穏やかでホノボノ感溢れる雰囲気が心地良い。
賑やかで活気溢れる湊地区の朝市とは、また異なった魅力である。

八戸市内では、
いろんなタイプの朝市が多数(7ヵ所も!)開催される。
こんなにたくさんの朝市が街中に展開する地域は、
そーざらにあるもんじゃない。
八戸は朝市天国なのだ!
そんな多彩な八戸朝市の中でもとりわけ人気の高い朝市のひとつ、
片町朝市が本日、開市となった。
(ややフライングぎみに、数日前から営業していたというウワサもあるけれど…)

ところで…
切りのいい月初めや週初めではなく、
ナゼに18日の木曜日に初市なのか?
それは今日が「春彼岸入り」だから。
片町朝市は春彼岸から始まる習わしなのである。
現在の気忙しいカレンダーや情勢にとらわれず、
旧来からの暦にのっとって営まれる朝市は、
町並みこそ“ちょっと現代”の姿をしているけれど、
どこか江戸時代(あるいは終戦後)の風情を、今も宿している。
そんなところが片町朝市の根強い人気の理由のひとつなのだ。

片町朝市は春彼岸とともに始まり、大晦日に終わる。
その間、毎朝開かれ、お盆と彼岸と年末に最盛を迎える。
まさに脈々と続いてきた八戸人の生活のリズムと同期し、
市民の生活に根ざした市民の朝市なのだ。
もちろん観光で訪れる方々にも温かく、
初めての方にも懐かしい朝市です。

そして今度の日曜日(21日)は春彼岸の中日。
春分です。
0 件のコメント:
コメントを投稿