2010年3月1日月曜日

民宿で女将の朝ごはん、食べました。


えんぶりも終わって1週間。

あっという間に終わりそうな2月をしめくくり、八戸あさぐる〜種差『民宿で女将の朝ごはん』コースに参加してきました。
八戸観光コンベンション協会と八戸広域観光推進協議会による2月限定企画です。

27日土曜日、朝6時に八戸グランドホテルに集合。
えんぶり期間中の企画「八戸陸奥湊 朝の素材満喫コース」で前回ご一緒した参加者のお顔が見えます。
案内人の観光資源情報調査員Mさんの説明を聞きながら、うとうとしているうちに種差海岸に到着しました。

 

6時半。
朝日は雲に隠れたままで、しきりに「残念ですけど…」と恐縮しているMさん。

暦は春でも、さすがに頬にあたる風はまだ寒い。

冬の種差—人出は少ないのですが、なかなか風情があります。
掛け値なくホントにそう思っておりまして、何もない襟裳岬の春だってタクローさんが作ってモリさんが歌えば、名所になるんですからね。
分かんない人は、そのままそのまま。
(そう言えば、時々ワタシのダジャレが分からなくてスルーすることがあるって言われたっけな)。


しばらく、枯草色の種差の芝生を散策。
チョコレート色の岩の造形の妙、雲間に見え隠れする幻想的な朝の光で、しばしポエットを気取ったのでした。
…ハンカチで鼻水拭きながら。


 

民宿「志保」さんは、道路を渡った種差交番の向かいにあります。
笑顔で迎えてくれた女将さんが部屋に案内してくれて、テーブルには朝食の膳が並べられてました。
塩鮭、自家製の塩辛、イカ刺しほか。
白ご飯のほかにホヤの炊き込みご飯、ウニの炊き込みご飯と3種用意して下さった。
前の日、Mさんが電話でさりげなく探りを入れても、はっきりと教えてくれなかったものなのです。
当然、ホヤご飯とウニご飯のダブルで、という注文がほとんどでしたね。
まつも(松藻)の味噌汁もおいしかった!
モズクのようだけど、実は三陸沿岸でしか採取できない「海草の王様」なのだとか。



民宿を始めて25年になるという「志保」さん。
てっきり女将さんの名前かと思いきや、酒屋を意味する「酒保(しゅほ)」という屋号からというのは意外でした。
やはり夏場にお客さんが多く、家族連れやウィンドサーファーたちがよく来るそうです。
食卓から窓越しに海の水平線が望めます。
こちらの民宿の山側に、「大正の広重」と呼ばれた吉田初三郎のアトリエ兼別邸「潮観荘」の跡地があるのですが、観光客にもPRできるようなものがほしい。
帰り際、玄関口で置かれていた出汁昆布一束200円(天然ものでお得!)を買いました。

 

帰りのバスは、途中、葦毛崎展望台で一時下車。
何度見ても、ここからの見晴らしは壮大で素晴らしいと思う。
「この海の向こうにメリケン(アメリカ)があるぜよ!」(ホントは北海道だけど)
と福山雅治気分で胸張って言いたくなります。
今一度、日本を洗濯いたしたくと龍馬さんは書いています。
ストレスフルな現代日本に生きるワタシたちは、たまにはここに来て、ココロを洗濯したほうがいいぜよ。

 











丘に鮫角灯台。
森林組合で松の砂防林を間伐していると聞きました。
海岸沿いのうみねこラインを走っていても、松林にさえぎられて見えなかった鮫灯台が、はっきり見えるようになりました。
観光コンベンション協会のOさんに手招きされ、見ると、ちょうどJR八戸線の電車が通りかかりました。

予定時刻の9時にホテル前に帰着し、今回の小さな旅が終わりました。
「冷えた身体を温めるには、やっぱり!! 女将が作る あったか「朝ごはん」。
(案内チラシにあったコピーです。戻ったすぐ後に起きたチリの巨大地震の影響で、翌日、八戸沿岸にも大津波警報が出されるなど、夢にも思いませんでした。被害のないことを祈ります。)

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